次の日。風がほのかに吹く朝のことであった。

「お、おいダンガー!おきろ、おきろっての!!」

「なんだ・・・?」

次の日、ダンガーはソニックの大声で目が覚めた。と、次の瞬間ダンガーの表情が変わった。

「これは・・・!?」

そこには、見渡す限りの草原が広がっていた。昨日荒野だったところが、である。

「ゆ、夢じゃねえよな?」

「・・・俺が殴ってやろうか?」

「いや、やめてくれ!!」



「これって・・・?」

おきて来たルージュが誰であるともなくたずねる。

「う~ん、誰かが成長を促進したとしか・・・。」

全員の目がダンガーにそそがれる。

「・・・俺は知らん!!」

ダンガーは、怒鳴った。なんだか昨日から怒鳴りっぱなしだ、と思いながら。

「だが、君の能力は君自身もまだ把握できてないのだろう?」

「・・・そうなんだがな。」

シャドウの問いに、ダンガーはいつもの調子で答える。彼の髪を、風がくすぐっていった。

「ま、いいわ。それより、ドクターの基地が分かったわよ。」

「へ、Why?」

「逃げてく時のあれに発信機つけといたのよ。逃げるのがワンパターンだから、すぐにわかるってわけ。」

「・・・ならば、すぐ向かおう。」

ダンガーがぼそりとつぶやく。

「準備が出来てからね。・・・で、ダンガー。」

「なんだ・・・?」

「そのぼそぼそした言い方、何とかならない?」

「・・・。」

ダンガーはいつもよりさらに深く黙り込んだ。



その日の午後。ついに、エッグマンの基地へ乗り込む準備ができ、政府から一機の飛行機が供給された。

「でけえ!」

着陸した飛行機を見て、ナックルズは思わず叫んだ。

「そりゃそうよ。なんたってこいつは、政府が持つやつの中でも結構上位に位置するやつだもの。」

「ね、ねえルージュ。」

テイルスはわいた疑問をルージュにぶつける。

「なに、キツネちゃん?」

「何でそんなものを政府が供給してくれたの?」

「・・・そういえば、きいてないわ。」

その場にいた全員がずっこけた。

「何ぃ!?その理由ぐらい聞いとけよ!」

「いちいちうるさいのよあんたは!」

最早おなじみのルージュとナックルズの喧嘩をよそに、シャドウは口を開く。

「ドクターの戦力は今回半端じゃないからな・・・。大方、政府の側のせめてもの温情だろう。」

「・・・そろそろ行こうぜ・・・。」

退屈した様子でソニックは言ったが、その声は誰の耳にも届かなかった。