エッグマンはいつものように散歩に出かけた。といっても、飛行船に乗っているためその場所はいつもばらばらだ。今日は、とある村の離れにある林だった。

「ふふ、たまにはこういう小さいところもいいのう。」

エッグマンはしょっちゅうテレビをジャックし、世界中にその名を知られているため町の中はとても歩けない。そのせいもあり、散歩はいつも森や林など、メカ から離れた場所に行く。

鳥がさえずる中、エッグマンは地面が盛り上がっているところを見つけた。

「あれは?」

不自然なことに気づいた彼は、そこに近づいた。そこには、体中に傷を負った少年が居た。

「ぬお!?しっかりせい、おい!」

返事がするはずもない。エッグマンとて人間である。とりあえず飛行要塞に連れ帰ることにした。
その少年の傍らには、セイヨウツキミソウが咲いていた。



「う・・・。ここは・・・?」

「目が覚めたか。」

数時間後、エッグマン自慢の医療室で少年は目を覚ました。

「あなたは?」

少年の問いにエッグマンは大声で答える。

「よくぞ聞いてくれた!わしは悪の天才科学者、Dr.エッグマンじゃ!」

本人はびしっと決めたつもりだろうが、少年は明らかに笑いをこらえている。

「な、何がおかしい!」

「だって、自分で悪の天才科学者って・・・。アハハハ!!」

彼の言葉に、エッグマンは赤面した。ごまかす様に、こう訊ねた。

「おぬしは?」

「僕・・・。僕は、カルナ・ティファ。ルナって呼んで。」