―プロローグ―



七月二十二日。その日も、世界中で新たな生命が誕生した。そして、ここでもそんななかの一つが・・・。

「シルバー・・・。」

日ごろは仕事で忙しいシャドウも、この日ばかりは病院で待機している。

すさまじい泣き声が聞こえた時、シャドウは部屋に飛び込んだ。

部屋には、新しく生まれた一つの命と、安堵の表情で横たわっているシルバーの姿があった。

「シャドウ、私達の子よ・・・。」

シルバーの言葉に、シャドウの目にも心なしか涙が光った。



その子供は、シャルディーと名づけられた。