始まりは、小さなことだった。
テイルスの家での事・・・。
机の上には、花と、飾りと、ミントキャンディーが置かれていた。

「ソニック、ちょっとトイレ行ってくるから。」

「OK。」

そうしてテイルスは部屋を出た。これがどういうことにつながるのかも知らず・・・。



戻ってきたテイルスは気づいた。大好きなミントキャンディーがないことに。

「ソニック、キャンディーは?」

「あ、食べたぜ。」

「全部!?」

驚くのも無理はない、かなりの量がおいてあったのだから。

「いや、結構うまくってさ。調子に乗って全部食っちまった。ごちそうさま。」

このとき、テイルスの心に日ごろの天才的な頭脳ではなく、8歳児としての感情が目覚めた。

「・・・そ、そう。」

しかし、そこはテイルスである。それを表に出すことはなかった。
わずかに尻尾が震えていたこと以外に、その激情を示すものはなかった。



その夜。テイルスの家の地下に部屋が一つ増えた。



数日後、ソニックはテイルスに呼び出された。

「Hey、何の用だい?」

「えっと、とりあえず地下室で待ってて。」

「OK!」