「シャドウ、ありがと。」
「当然だ。」
昼食を食べ、デパートへと出かけた二人。
「・・・まだ買うのか?」
既にシャドウの手もシルバーの手も荷物でいっぱいである。
「うん。」
静かにシルバーは言うが、シャドウもさすがに心で悲鳴を上げていた。
その長く、そして重い買い物が終わった後。二人は再び外のベンチに座った。さっきとは違う、であるが。
「ねえ、シャドウ。」
「ん?」
「私のこと、どう思ってる?」
「え・・・。」
急な質問に、シャドウは戸惑った。そして混乱してる間の周りの異変に気づかなかった。
ごん、という鈍い音がして、シャドウはその場に倒れこんだ。
「くっ!?」
「シャドウ!」
「おぉっと、ちょっと姉ちゃんは離れてだまぁって見てな。」
え、と思う間もなくシルバーは投げ飛ばされ、おちたところにいたやつに押さえられた。
「俺ら、頭来てんだよ、さっきのことで。というわけでぼこらせてもらうぜ、このキザやろう。」
「ち・・・。」
力をためるシャドウを前に、
「おっと、それしたらあっちにいる人がね・・・。」
確かに向こうにいるやつまで技が届く距離ではない。
「じゃ・・・。遠慮なく!!」
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「こんなもんでいいか。後が面倒だから、ひきあげっぞ。」
全員がいったのを見届けて、シルバーはシャドウの元へ駆け寄った。
「しゃど・・・。」
「心配ない、シルバー・・・。っつ・・・。」