「ここで臨時ニュースをお伝えします。」

「はあ、今度はなんなんだろうな。」

そうやってテレビを見やったソニックは我が耳を疑った。

「世界各地で、先ほどに続き次々とカオスエメラルドが強奪されています。のこなお、現場では常に同じようなロボットが確認されており同一組織の犯行と見ら れています・・・。」

「・・・んなぁぁぁぁぁぁ!?」

もう後のことは一同耳に入らない。
そこは、蜂の巣をつついたような大騒ぎとなる。
ただ、シャドウとダンガーはいつものように黙っていた。

「いったいどうなってんだ!いくらなんでも早すぎるぜ!?」

「エッグマンじゃないってのか?」

「その可能性もないわけじゃないわ。でも、ほぼ確実にあの中年親父よ。」

そういう騒々しい家の中で、一つの変化が起きた。

「・・・来る。」

「ああ。」

「何が・・・。」

だよ、とナックルズがいう前に、一点が光った。

「カオスコントロール?今度は誰だってんだ!?」

光が収まったとき、そこに立っていたのは傷ついたシルバーであった。

「はぁ、はぁ・・・。よかった、ここにいたか。」

「シルバー!?おまえ、その体・・・。」

「落ち着いて聞いてくれ。」

ソニックをさえぎり、シルバーは話し始めた。

「カオスエメラルドが、エッグマンに奪われている。俺は、さっきまでそれを守っていた。で、今ここに持ってる。」

「そんなのはとっくに知ってるよ。」

「そ、そうか。だけど、問題はそれ自体じゃないんだ。」

「じゃあ、なんなの?」

「奪っていった部隊・・・。そこにたまたま本人もいたんだが、その強さが今までのあいつのメカとは比べ物にならないんだ。多分何らかの協力者がいるか、 どっかで何か見つけたはずだ。それと・・・」

「はいはい、情報ありがとよ。けど、お前は休むほうが先じゃあないのか?」

そういって、ソニックは話を終わらせた。