「あんたもなんでこうぬっってあらわれるの!!」
ルージュを無視し、シャドウはダンガーに歩み寄る。
「なるほど・・・。確かに僕と似ているな・・・。僕が原型というのは本当らしい。」
「シャドウ!!」
「別にこれは言ってもいいことだと思うが?」
「はい?何を言っているんだ、二人とも・・・?」
ナックルズはわけが分からずチンプンカンプンである。
「ルージュはまだ話してなかったのか・・・。」
「俺も聞きたい・・・。どういうことだ?」
「プロジェクト・シャドウのデータを元に君は作られたということだ。つまり、僕を元にな。」
「なるほど・・・。では、俺は貴様の兄弟分というわけか・・・。」
ごく普通の声の調子で会話をするふたりに、ナックルズは叫ぶ。
「・・・おいおい、そんなことを平然と話してるお前らはいったいなんなんだよ!?」
ソニックも起き、テイルスもおきた。そこで、ルージュは二人にさっきの話ももう一度し、今後の話し合いに移った。テイルスは、情報がないかテレビを見てい
る。
「あの中年男が何を企んでるのか・・・。それをまずは見極めなくっちゃね。」
「ああ。」
「またどうせ世界征服だろ?」
「それになんでマスターエメラルドがいる?」
「さあな。」
ソニックの呑気な返事は、ナックルズを少し刺激した。
「さあなって・・・。」
「ま、やつの今後の出方で分かるさ。」
「ソニック!」
テイルスの大きな声に、皆そちらの方向を向いた。
「大変だよ、カオスエメラルドが盗まれた!」
「ほらきた。」
「な、何でそんなに落ち着いてるの?」
「ま、予想通りってことさ。今後、やつはきっと全部取ろうとするはずだな。あれは七つ集まったほうが使える。」
「・・・ならば、心配はない。」
そういってダンガーはカオスエメラルドを取り出す。
「お、お前どうして!?」
「あいつが・・・。俺の生みの親がいれといたらしい。俺が持っている限り、奪われる心配はない。」
「それもそうだな。」
ナックルズはあの恐るべき戦闘力を思い出しながら言った。