ナックルズが観念したその直後のことであった。

「こ、この空気は・・・!?」

刹那、緑の光が辺りを包む。そこには、ダンガーがたっていた。

「お前は・・・。」

「それはどうでもいい・・・。」

向き直り、彼は両手をかざす。

「対象確認・・・。排除、開始。」

轟音が鳴り響いた。
次々に爆発が起こり、辺りを飲み込んでいく。
そして、周りのロボットは、全てなくなっていた。

「んな!」

ナックルズが叫んだ。それにはかまわず、ダンガーは口を開いた。

「俺は、ダンガー・ザ・ヘッジホッグ・・・。貴様の名は・・・?」

「お、俺はナックルズ・ザ・エキドゥナだ。ナックルズでいい。」

「何が起こっていたのか、聞かせてもらおう・・・。」

そこでナックルズは全てを話した。さっきあった、エッグマンのこと、マスターエメラルドのこと・・・。

「エッグマン?・・・ジェラルドの孫、祖父には及ばないものの、超天才科学者か・・・。マスターエメラルド・・・。カオスエメラルドの暴走を止める宝 石・・・。そしてこの浮遊島エンジェルアイランドを浮かすもの・・・。この島が海にあるのも、そのせいか。」

「なぜそれを知っているんだ!?」

「・・・。」

「ち、だんまりってわけか。」

そこまで言ったところで、トルネード号に乗ったソニック、テイルス、そしてルージュがやってきた。

「な、何でお前ら!特にルージュ!!」

「こんなどでかい島が落ちりゃあ気になるってもんだ。ナッコウズ、今度はどうしたんだい・・・ってそいつは誰だ?」

「こいつか?」

ナックルズはダンガーを差す。

「ああ。」

「・・・俺の名は、ダンガー・ザ・ヘッジホッグだ。」

「なんかシャドウに似てるな・・・。」

「・・・ちょっとまって、今なんていった?」

ルージュがナックルズに焦ったように言う。

「え、ダンガーって・・・。」

「ダンガー!?」

ルージュの叫びに、皆驚いた。ダンガー一人を除いて。