ダンガーは今度もニタリと笑う。

「今日はよく笑う日だな、ダンガー。」

「・・・シャドウ。究極生命体としての決着をつけさせてもらうぞ・・・。」

「言われなくても・・・。そのつもりだ!」

言うなり、双方共にリミッターをはずしぶつかり合う。

「はぁ!」

「・・・はっ!!」

シャドウが拳を繰り出せば、ダンガーはそれを受け止めてけりを繰り出す。そのようにして、一進一退の攻防がしばらく続いた。



戦い始めて二十分ほどしたころ、ダンガーが突如語り始めた。

「・・・シャドウ、俺が戦闘のために作られたものであることはわかっているな・・・。」

「それがどうした!話をしている暇は無いぞ!!」

「俺はな・・・。戦いを繰り返すごとに進化していく。」

「・・・なに?」

「戦い終えた後、戦った相手の能力も移すことが出来る。そうして俺は・・・。」

ダンガーがシャドウを弾き飛ばす。

「く!」

「俺は、無限に強くなる・・・。」

ダンガーの額の傷が輝く。

「・・・貴様に負けるわけにはいかないんだ!!」

言うと、ダンガーの右手に巨大な剣が形作られる。

「これは・・・!?」

「・・・さようならだ。」

光がきらめき、ダンガーの剣はシャドウを切り裂いた。



「う・・・。」

「・・・致命傷とはならなかったか。」

虫の息のシャドウを尻目に、ダンガーは再び封印をとくべくカオスエメラルドをはめ込む。

「ダンガー・・・。やめ、ろ・・・。」

「・・・。」

最後にマスターエメラルドをはめ込むと、封印はとかれた。