その日も、ナックルズはまどろんでいた。

「は~。暇だ~。こんなときにゃあ寝るに限るぜ。」

そうはいっても、今日二度目の昼寝となる。だが、マスターエメラルドに近づくものに気づかないはずはなかった。

「ん!エッグマンか!?」

「ほーっほっほっほ!久しぶりじゃの、ナックルズ。」

ナックルズはあわててマスターエメラルドを隠す。

「こんどは何をしようって魂胆だ!」

「まあ、そのエメラルドが必要なのでな。渡してもらおうか?」

「ふざけんじゃねえ!!」

ナックルズは、エッグマンののるフライヤーに殴りかかった。

「おっと、危ない危ない。」

「馬鹿にすんじゃねえ!」

ナックルズは、自分の背後に忍び寄るロボットに気づけなかった。そのロボットは、ナックルズの持つマスターエメラルドを奪い取った。

「あ!何しやがる、てめえ!」

「もう遅いわい!こいつはもらっていくぞ!貴様にはこれをくれてやるわ!!」

そういってエッグマンは瞬く間に去っていった。
後に、大量のロボットを置いて。そしてそのロボット達は、エンジェルアイランドを破壊し始めた。

「ちいいいいい!!」

ナックルズも応戦するが、所詮は多勢に無勢。あっという間に囲まれてしまった。
その間にも、エンジェルアイランドはあちこちで破壊されていく。

「エンジェルアイランドも、ここまでか・・・。たくっ、こんなところでくたばるとはな。守護者の名が泣くぜ・・・。」



暗い中で閃光が閃いた。

「ここは・・・?」

ダンガーがついたのはエッグマンの旧基地・・・。つまりピラミッドの内部である。
そこでダンガーは何かに気づいた。

「っ!?これは・・・?浮遊島・・・。」

つぶやいたダンガーは、持っていたカオスエメラルドをかざす。

「カオス・・・。コントロール・・・!!」