「は!忘れておった!」
「忘れんな!」
「わしがカオスエメラルドとマスターエメラルドを集めてあったわけ・・・。それが、ある古文書にあった怪物の復活のためじゃ!」
エッグマンはなおも早口で続ける。
「その怪物を手にしたものは無限の力を得るという・・・。わしの世界制服のために、なんとしても必要じゃった!」
「おい、話逸れてる!」
「・・・何はともあれ、ダンガーがそんなもの手に入れれば・・・。」
「世界は破滅だな。」
シャドウがその場を締めくくった。
場に、重い空気が流れる。
「呑気に言ってる場合!?」
ルージュの激しい喝で、全員我に帰る。
「そうだ・・・。急いで追いかけるぞ!」
その封印場所の前に、ダンガーはたたずんでいた。
「・・・人類の抹殺、か。」
ぼんやりとダンガーはつぶやいた。
「俺を作ったやつがそれを望んでいたのだとしたら・・・。作られた俺は、それを遂行するのみ。何が出てくるかは分からんが・・・。言うことを聞かなかった
らねじ伏せるのみだ・・・。」
くぼみにエメラルドをはめ込もうとしたとき、木が彼の後ろに飛んできた。
「サイコキネシス・・・。シルバーか?」
「ダンガー!」
シルバーに続き、他もつづいてやってくる。
「やめるんだ!そんなことをすれば・・・。」
「・・・俺を妨害するならば・・・。覚悟は出来ているんだろうなぁ!?」
「う!?」
突進してきたダンガーに、ソニック、シャドウ、シルバー以外は打ちのめされ、その場に倒れこんだ。
「悪いな・・・。行かせてもらう。」
「させるか!」
シルバーがサイコキネシスでダンガーの動きを封じた。だが、ダンガーは不敵に笑う。
「何がおかしい!」
「・・・サイコキネシスは・・・。こうやるんだ。」
「え・・・。」
次の瞬間、シルバーは逆に持ち上げられ、その場にたたきつけられた。
「がっ・・・!?」
「・・・お前だけが使えると思わないことだ・・・。」
「くそぉ!」
ソニックが攻撃を仕掛けるが、軽くかわされる。
「・・・遅い!!」
ソニックもやはり弾き飛ばされ、残ったのはシャドウとダンガーだけとなった。