部屋の壁が破られ、ダンガーが飛び込んできた。

「お、ダンガー。今までなにやって・・・。」

ダンガーは無言で襲い掛かる。

「な!?」

あっという間に、カオスエメラルドを二つとも奪い取った。

「おい、何を考えて・・・。」

「・・・俺は、俺のなすべきことをやる。」

そういい残して、ダンガーは消えた。

「どうなってるんだ・・・。」

「・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

急にエッグマンが叫びだす。

「なによも・・・。」

「まさか、まさかあいつ!」

そういうと、エッグマンは部屋を飛び出していった。

「どこへ行く気だ!」

当然ソニックたちも後を追いかけた。



「ない!!や、やはり・・・。」

「おい、いったい何がどうなって・・・。」

「やつは、カオスエメラルドを使って化け物を復活させる気じゃ!」

「は?」

その場にいる者全員が、わけがわからないといった顔で尋ねる。

「最初から話す!まずはこれを見てくれ。」

そういってエッグマンが見せたものは、つけっぱなしになっている「アルティメットライフセカンド」のデータだった。

「え、これって・・・。」

「やつが生まれた経緯・・・。それがこれじゃ・・・。」



話は、つい先ほどにさかのぼる。
途中で一行から抜け出したダンガーは、この基地にあるであろう自分の「秘密」を探していた。
そして見つけたものに書かれていたのは、自分の生まれた経緯、目的、そして、理由が書かれている例のデータだった。



「・・・これによると、ダンガーを作った人が人類を抹殺しようとしたわけは・・・。」

「・・・自然の守護、か。」

「自然の?」

「おそらく、その科学者はこう考えたんだろう。今の自然を破壊している人間を殺せば自然はよみがえるとな・・・。」

憶測を述べただけで、シャドウは背筋に悪寒が走った。

「そんな・・・。そんなの、変だよ!?みんな殺しちゃうなんて・・・。」

「・・・おい、みんな。ちょっといいか?」

盛り上がっているところにシルバーが口を挟む。

「エッグマン、化け物って言うのは・・・?」