「んじゃ、出発するよ~。」

ひと段落着いて、ようやく乗り込んだ一同はテイルスの操縦でエッグマンの基地のあるジャングルの中へと出発した。



「ふふふ・・・。近づいてきよるわい・・・。」

基地では、エッグマンが一人ほくそ笑んでいる。

「発信機がついていることぐらい、お見通しじゃよ。」

どうやら彼は、やってくることを予想していたようである。

「来れば・・・。攻め潰してくれよう!そして、カオスエメラルドを奪ってやるのじゃ!ふふふ、はぁっはっはっはっは!!」

笑い声はいつまでも続いた。



「あそこね・・・。」

遠目に基地を確認すると、機体は着陸した。

「なんでおりるんだ?}

「対空射撃でもされたらたまらないでしょ?」

「・・・新型機の意味は・・・。」

「ないわね。」

いともあっさりと言ってのけるルージュであった。

「・・・遊びは終わりだ。シャドウ、シルバー、ソニック。やるぞ。」

「了解した。」

「任せとけって!」

「はぁぁぁぁぁ・・・。」

緑の光に包まれた一行は、次の瞬間には基地の目の前にいた。



「・・・ここは?」

「どした、ダンガー?」

「何か・・・。懐かしい感じがする・・・。」

「へ?何かって・・・。」

「ようこそ、諸君!」

のどかな時間は、終わりを告げた。

「ドクターか。」

「とっととこの基地から出て行きなさいよ、この馬鹿!」

「そういうわけにもいかんなぁ?まあ、ゆっくりしていけ。」

基地の扉が、開いた。

「・・・罠だな。」

「罠だね。」

「罠でしょうね。」

「罠に決まってるだろ。」

「でも、とりあえず中に入って損はないんじゃない?」

「じゃ、シルバー先頭ってことで。」

「何で俺!?」

「何か飛んできたらサイコキネシスでひょいひょいっと。」

「・・・ダンガーにしろよ・・・。」



とりあえずシルバー先頭で入ったものの、一向に何も現れる気配はない。

「おかしいわねぇ・・・。」

「・・・まだ危険は感じられない。大丈夫だ。」

ダンガーの言葉に押され、さらに奥へと進んでいくと、急に視界が開け、大広間にでた。