戦艦が崩れ行くさまは、ソニックたちにもはっきりと見えた。
「すげぇ・・・。」
「ダンガーのやつこれをしに行ったのか。」
「・・・その通りだ。」
後ろに、ダンガーはいた。
「何で最初っからあれをしなかったんだ?」
「敵の中へ飛び込むのはリスクが高すぎる・・・。今考えれば、あれは軽率な行動だった。俺としたことが・・・。」
「ま、結果オーライ!気にすんなよ!!」
そういって彼らは笑いあった。ダンガーと、シャドウを除いて・・・。
「ええいもう!いったいあのハリネズミは何もんなんじゃぁ!」
なんとか基地に逃げ帰ってから数日。
エッグマンはダンガーの手掛かりをおいもとめていた。
「この豊富なデータの中になんかあると思ったんじゃがなあ。」
あきらめて別なやり方で調べよう。そう思った瞬間だった。
目に、見覚えのある文字が飛び込んできた。
「・・・むぅ?プロジェクト・・・あ・るてぃ・めっと・・・らいふせかんど?アルティメットライフセカンド?シャドウのことか・・・?」
そのデータを見た彼は目を見張った。
「これは!?ダンガー・ザ・ヘッジホッグ・・・。これがやつの名前か!」
声はさらに続く。
「目的?目的は・・・。んなっ!?これが本当だとすれば、やつは・・・。」
そうして驚いた声はむなしく響いた。
パソコンを消し、彼はつぶやいた。
「やつは・・・。なんとしても、倒さねば。・・・ま、わしが世界征服するほうが先じゃがな!」
そして部屋を出て行った彼は気づかなかった。もう一つの似たデータ、「New Ultimate Life Second」のデータに。
この勘違いが、後々世界を危機に追い込むほどの意味を持つことを知らず・・・。