―序章―

打ち捨て居られたスペースコロニー、アーク。
そこに一人の科学者が居た・・・。

「ふん・・・。これで完了か。後は、こいつに任せるとしようか・・・。」

その科学者の前には、カプセルに入った一匹のハリネズミと、そしてプロジェクト・シャドウの資料があった。
彼は満面の笑みを浮かべていた。そんな中、轟音が部屋に響く。

「な!何が起こった!?」

ドアがぶち破られ、兵士達がなだれ込んできた。

「意外と早かったか・・・。」

「ここで戦闘兵器の開発が行われているとの情報がある!それは・・・。」

「半分本当だが、戦闘兵器を作っているわけではない・・・。場合によってはそうなるかもしれんがの。」

「とにかく、我々と同行願おう!」

兵士がそれを言い終わらぬうちに、カプセルがわれ中に居たハリネズミが飛び出した。

「こいつか!一斉射撃!!」

軍は銃の乱射を始めた。だが。

「どけ・・・。」

そのハリネズミが手をかざした数秒後、彼らは大量のむくろが横たわっているだけの状態となった。

「ほう、予想以上だな・・・。」

そのハリネズミは辺りを見回し、そして言った。

「いったい何をしたんだ、俺は・・・。これから何をすればいい・・・。」

「いずれ分かる。お前のすべきこと、お前の目的は・・・。わしの後を頼んだぞ、ダンガー・ザ・ヘッジホッグよ・・・。」

ダンガーと呼ばれたそのハリネズミは、転送装置の中へと押し込まれた。

「何をする・・・?」

「後で分かるといっている。さらばだ、この落ちぶれたジジイの傑作よ・・・。」

そうして、彼は地球へと送られた。
その直後、その科学者はその場に倒れた・・・。