ぽん。軽い音でナックルズは気づいたが、後の祭りである。

「うわああああ・・・。」

彼は海へまっさかさまに投げ出された。

「ち、ここはどこだ?」

落ちても生きているのはさすがな生命力である。だが、周りは右も左も海。

「・・・とりあえずエンジェルアイランドの真下にいるのがいいか。なんとかなるだろ。」

そのとりあえず、はかなり長くなった。なんともならなかった、のである。



三日後。



「Hey、ナッコウズ!遊びに・・・っていねえし。」

「ソニック、ちょっとこっち来て。」

テイルスが例の穴を見つけた。

「ん、What?なんだこれは。」

「ちょ、そんなにのり・・・」

ずる。

「No!!」

彼もまた、穴へ落ちた。テイルスはあわててナックルズを探し始めた。

「あ!?お~い、ナックルズー!!ソニックがぁ!」

そうして、探し回ること四十分。テイルスは、下のほうから聞こえてくる声に耳を疑った。

「Noooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo!!」

「ん、ソニック?」




半死半生のナックルズと、おぼれかけたソニックは様子を見に来たテイルスによって救出された。
そして、ナックルズはもう二度と深い穴は掘らない、と誓いを立てソニックはもう二度と身を乗り出さない、と誓った。