「Hyahhoooo!!」

青き風が駆け抜ける。
ソニックはいつものように走り、いつものように過ごしていた。

だが、しかし。注意力もかけていたのであろう。森の中をかけているうちに、目の前に出てきた木をまずい、と思った時には遅かった。

「おわぶっ!」

ごきっと鈍い音が響き、音速で木にぶつかったソニックは気を失った。

・・・気を失うだけで済むのはさすがと言ったところである。



同じころ、シャドウは街中にいた。こつこつと靴音が響く。
ミッションを終え、ちょっとした散歩を楽しんでいた、そのときである。

「ああっ!」

悲鳴が響く。
何かと思い、シャドウが上を見上げたときには既に遅し。頭の上に、巨大な花壇が落下してきた。

「うあっ!」

頭を抱え、うずくまるシャドウ。しかし非情にも、風を切り次の植木鉢が彼を襲う。

ガシャン、と音がした二秒後には、シャドウはその場に倒れこんでいた。