その後、二人は様々なことをした。一緒に散歩をした。時には共にメカを作った。それは、ずっと独りでいたエッグマンにとって始めて味わう安らぎであった。

そんな、平和な日が続いていたある日。
いつものように部屋に入ったエッグマンは机のうえにあるメモに目が行った。

「ぬ?」

それを読んだとたん、エッグマンは走り出した。そして、飛行要塞を着陸させた。
そのメモにはこう書かれていた。



さようなら、ありがとう、そしてごめんなさい。



エッグマンは、探していた、だが見つかってほしくなかったものを見つけた。

カルナの、遺骸だった。



エッグマンの目から、涙があふれる。



なぜ死んだ?まだ、これからがあるのに・・・。



そうカルナに言ったりもした。

だが、なくなったものは二度と帰らない。

そう、二度と。



あの子にとって、もうこれからはなかったのかもしれない。家族を失った、永遠に愛するものを失ったときから。



それから、エッグマンはいつもの生活に戻った。いつものように世界征服のプランを練り、メカを作る。
だが、変わったことが一つあった。彼のそばには、ジェラルドの写真があった。そしてもう一つ。

セイヨウツキミソウと、カルナの写真があった。目には見えぬ彼との思い出と、願いと共に・・・。

「人殺しを少なくしてくれる?」