多くの人がキッチンを使う中で、一人シャドウはどこから拾ってきたのか、まきを使い焚き火をしている。彼に家は無い。普段はファーストフードを食べるか、 何も食べずにいるか、こうして野外料理をするかである。

「ふむ・・・。もうそろそろいいかな。」

彼は、焼きそばを作っている。アウトドアに一食は食べたい定番料理だ。

「さて、次は野菜と肉を・・・。」

後ろにあった食材をとったとき、火が彼の髪をなめた。

じゅうじゅうという音がおいしそうである。そして同時にぱちぱちという音もする

「何か焦げ臭いな・・・。焼きそばの匂いにしては、変だ。」

「シャ、シャドウ!!髪、髪!」

テイルスの叫びはシャドウにとどいた。そして、シャドウは何が起こっているかを悟った。

「僕としたことがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

髪は四分の一ほど焦げていた。そして、プライドが傷ついたシャドウは料理をやめ、静かに自分の世界へ入っていった。

「マリア・・・。」

一名、脱落。



「あーあ、シャドウが・・・。」

テイルスは・・・。何も作っていない。

「別に優勝してもしなくても、僕自分でがんばって作るから関係ないもんね!」

どかん。足元に打ち込まれたミサイルにテイルスはおびえ、動くことが出来なかった。

「こぎつね、ちゃんと料理をしなければ・・・。」

「します、します!!」



その後は脱落者も出ず、いよいよ審査となった。